2012年12月、東急ハンズのネットストアがリニューアルして、ネットストアの在庫情報だけでなく、リアル店舗の在庫情報も確認できるようになりました。そして2013年秋には、リアル店舗で気に入った商品をスマートフォンアプリで登録して後からネットで購入できる仕組みも計画しているそうです。

それらの施策でオンラインとオフラインを連携させる取り組みが次の記事に紹介されています。

ネットと店の壁を壊せ!東急ハンズのO2O

ネットストアの商品情報には、一緒に在庫があるリアル店舗一覧が表示されます。在庫情報はPOSシステムと連動してほぼリアルタイムに更新。そしてネットストアのトップページには、「今、コレ売れました!」と全国のリアル店舗で売れた商品が流れて、まさにリアル店舗で面白い商品を発見したときの「ワクワク感」を演出しています。

2013年秋に計画している、リアル店舗で気に入った商品をスマートフォンアプリで登録して後からネットで購入できる仕組みは、ショールーミング対策のひとつです。ショールーミングとは、リアル店舗で商品を見た後、そこの店舗では買わずにamazonなどのネットショップで商品を購入してしまい、リアル店舗が他店のショールームになってしまうという現象です。それを逆手に取って、どうせなら自社のネットショップで買ってもらおうという戦略ですね。

このように東急ハンズではO2O(Online to Offline)の取り組みを積極的に進めていますが、他のお店でも取り組みが進んでいるところがあります。例えば大手の書店のいくつかは、既にオンラインショップで店頭の在庫確認や取り置きができます。ショールーミングについては「店内ではスマートフォンの利用をお控え下さい」と注意を促して、消極的な方法ですが対策をとっているところもあります。しかし、売上が大幅に減少しているある大手家電量販店のネットショップでは店頭の在庫確認の仕組みがなく、O2Oの取り組みがまだまだのようでした。

これからのO2Oでは、ネットでは体験できないリアル店舗ならではの付加価値を付けたり、逆にリアル店舗から自社のネットショップに誘導する逆方向のO2O(Offline to Online)の工夫をして、ショールーミング対策をしていくことが必要だと思いました。

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2013.07.02|Murakami

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