タイトルに訳の分からないアルファベットがならんでる!と思った方もいるでしょう。

MMORPGとは、ゲーム好きの方ならよく知っていると思いますが、Massively Multiplayer Online Role-Playing Game(多人数同時参加型オンラインRPG)の意味で、代表的なものに『ファイナルファンタジーXI』『リネージュII』『ラグナロクオンライン』などがあります。簡単に言うと、数百~数千人のプレイヤーがオンラインで1つの世界に入り、一緒にモンスターを倒したり戦ったりするようなゲームです。

一方、CGMとは、ゲームとは関係なくて、Consumer Generated Media(消費者生成メディア)の意味で、例えばブログSNS掲示板など、消費者が情報を発信して作られるメディアのことです。

そして、なぜこの2つが? ですが、それは
「MMORPGはCGMをとても上手に活用している」
ということです。

CGMは、ブログなどで自由に勝手気ままに製品の感想などが書かれるので、コントロールが難しいです。良いことが書かれればありがたいですが、悪いことが書かれたり、嘘が書かれて広まることもあります。企業の掲示板やブログを用意すると、変なコメントを書かれて荒らされる可能性もあります。プロモーションとして上手に活用できればすごいパワーになるんですが、サクラでブログを書いたり掲示板に書き込んで、それがバレると信用を落とすこともあります。

MMORPGは、(コンシューマ機を除くと)パソコンをインターネットに繋いでゲームをするので、ターゲットのユーザーはみんなパソコンを持っていてインターネットを利用しています。そのため、インターネットで宣伝をするのは当然ですね。そのようなユーザーなのでブログや掲示板に書き込むユーザーも沢山います。ですので、MMORPGの会社は、インターネットでの宣伝やCGMの活用が必須になります。

オーバーチュアやアドワーズなどのネット広告は当然やっていて、A8などのアフィリエイトもやっています。ユーザーは自分のブログにそのような広告を貼っていることも多くて、ブログを見て広告をクリックしたり会員登録するとブログのオーナーにも収入があるので、双方に利益があります。

かっこいいブログを作るには、ゲームのロゴやキャラクターなどの画像が欠かせないでしょう。一般的に、製品のロゴや画像などを勝手に利用することを禁止している企業が多いです。でも禁止してしまうとブログなどで利用できないためCGMが盛り上がらなくなります。ゲーム会社はそれが分かっているので、ロゴやキャラクターなどの画像の利用を明確に許可していることが多いです。そしてファンサイトキットと称して画像などのブログ素材を用意していたりします。2次創作や同人誌の販売を(黙認ではなく)明確に許可しているところもあります。

さらに、ゲーム会社がブログポータルを用意して、ユーザーに無料でブログを提供しています。公式サイトにファンサイトのリンク集があり、ユーザーのブログにリンクを張ってくれたりもします。

もちろん、ブログに不利益なことを書かれることもありますし、2次創作で製品のイメージに影響がでることがあります。でもそれ以上にCGMがプラスになることを知っているので、積極的にCGMを活性化しているのでしょうね。

CGMはコントロールが難しいですが、うまく活用できるととてもいいPRになります。サクラでブログ記事を書いたり、著作権を盾に縛り付けるよりも、ユーザーが得するように、ユーザーのために、という姿勢でCGMを活性化していくのが、秘訣ではないかと思います。

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2009.05.23|Murakami

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