歴史学者小和田哲男先生と行く城巡りツアーの後編です。
(前編はこちら)
【2日目】
国宝松江城に向かいます。
朝からあいにくの雨でしたが、他のお城と違い、
変わった点が多く、驚きの連続でした。
例えば、渡り廊下が屋根の中にあります。
松江は雨が多いので渡り廊下が天守閣の中にあるのです。
城の中に井戸が有るのを始めてみました。
これは籠城に備えての事だそうです。
牢屋や、敵兵の侵入を拒む石を落す穴、鉄砲を打つ窓など
が設けられていますが、石垣を登ってくる敵兵からは、
その場所が分からなくなってます。
また各階に上がる階段も隠せるので、やはり敵兵が上がれないように
工夫されてます。
驚く事に、人柱伝説もあるそうですが、どうやら本当の話のようです。
詳しく知りたい方は、松江城に行ってみて下さい。
最後に寄ったのは、水攻め、大返しで有名な備中高松城で
毛利と織田が戦った城です。
毛利方は清水宗治、織田方は羽柴秀吉です。
秀吉軍が城を取り巻く堤防を築き足守川の水を引き入れ、城を浸水させる「水攻め」です。
毛利方の清水が切腹をし、戦が終結しましたが、
おなじ刻に織田信長が本能寺で明智光秀に討たれた
本能寺の変が起きていた事を秀吉が隠し、
和解を成立させ、一気に信長の敵討ちをするべく、
200キロの道のりを7日で戻った大返しの舞台になったお城です。
現在は、高松城址公園となってますが、
当時の戦場模型や、昭和60年の豪雨から当時の事が想像できます。
雨が幸いし、当時の水攻めの雰囲気を
楽しむ事が出来ました。
二日間、小和田先生とご一緒させていただき、とても楽しい時間を過ごせました。
歴史に興味ある方、特に戦国時代に興味のある方は、
小和田先生が同行する城巡りの旅に、一度参加してみては、いかがでしょうか。
次の機会に私もまた参加したいと思います。