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ドメインの話

こんにちは、システム部の酒井です。
ホームページについてくる独自ドメイン名についてのしくみを紹介したいと思います。

私は、ドメインの取得やサーバーのセットアップを担当することがあります。
その中で、「ドメインとったらホームページが見えるの?」
というような、謎の理解のままで伝わっていることに疑問を持ったことと
自分も再びきちんと整理したいと思いまとめました。

ドメイン名とはなにか
世界中のネットワークにつながるコンピュータはIPアドレスという32Bitを8Bitづつ区切った
コンピュータ番号(IPアドレス)を持っています。

「202.12.30.144」

しかし、人間が数字の組み合わせを覚えておくのは難しいことです。
扱いやすいようにラベルをつける仕組みを考えだしました。

最初は、ホスト名とIPアドレスの一覧表を、 個々の機器がもっていましたが、
管理ができなくなったため、名前でコンピュータ番号が引ける分散データベースシステム
(DNS)を、誕生させました。今年で30年を迎えます。

ドメイン名のルールの策定

ICANNと呼ばれる国際的にIPアドレス、ドメイン名、ネットワーク番号などを管理する非営利団体が決めています。
日本ではJPNICという団体が日本を代表して、参加しています。

ドメイン名の構造
example.com.
右がルート .comまでがトップレベルドメインexample がセカンドドメイン名と呼ばれます。
ピリオド(.)で区切られた部分は1つのラベルの長さは63文字以下、

ドメイン名全体の長さは、ピリオドを含めて255文字以下でなければなりません

ラベルには、英字(A~Z)、数字(0~9)、ハイフン( – )が使用できます。

(ラベルの先頭と末尾の文字をハイフンとするのは不可)。ラベル中では

大文字・小文字の区別はなく、同じ文字とみなされます。

ドメイン名の登録について

ドメイン名登録には「レジストリ・レジストラモデル」と呼ばれる形態がとられています。

  • レジストリ(.com .org等) ドメイン名のデータベースを作成、管理する会社ICANNへの認可により.comや.netのドメイン委任を受け運営しています。
    同じドメインが登録されないように管理しています。
  • レジストラ  レジストリにドメインを登録する業者  ICANNへの認可が必要です。
  • リセラー 登録業務を行う会社.jpのレジストラに関してはリセラーはなく、レジストラが直に、指定事業者方式が取られています。日本では、日本レジストリサービス(JPRS)が運営しています。

ドメイン名を解決する仕組み
ここでは、www.example.jpのIPアドレスを得たいとします。
通常ブラウザから打ったときは一番近くのDNSキャッシュサーバー(後述)からIPアドレスを引当てくれるためこの限りではない。
一番最初の解決方法は次のとおりです。
ルートサーバ「.」へwww.example.jpのIPアドレスについて問い合わせます。
ルートサーバは世界で13系統あり、 いずれかが回答します。
ルートサーバから「jp」のサーバーを引き当てます。
「.jp」のDNSサーバはレジストラにあるネームサーバー情報を元に
example.jpのDNSサーバの情報を回答します。
example.jpのDNSサーバは、各ホスト名「www」と対応する
IPアドレスの情報を回答し各パソコンなどに伝えます。

キャッシュサーバーとは何か?

毎回ルートサーバーから全部に聞きに行くのはトラフィックがかかりますので、
一番近くのDNSキャッシュサーバーというものが応答を返します。
一番近くは、自分のPCです。 その次に近いのがルータです。
ルータには、プロバイダの提供するDNSキャッシュサーバーが登録されています。

キャッシュと生存期間(TTL)
ドメインにはキャッシュのための生存時間があり、各キャッシュサーバーは、生存時間終了まで
カウントダウンし、保持し続けています。保持する時間が短いほど、早く破棄されます。
規定値は1日となっているところが多いです。

まとめ
眠くなる話(Youtube JPRS CHANNEL)として、CMが作られるほど、細かい話がたくさんですので、
理解が難しいものです。 きちんと理解し、利用していきたいと思います。

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2013.05.27|Sakai

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